【死産】妊娠9ヶ月で起こった悲しいできごと


こんにちは。あやの(@ayanordj)です。今回は体験談です。

2013年、2015年と2人の子供を出産した私ですが、実は2011年にも子供を授かり妊娠9ヶ月で子宮内胎児死亡した経験があります。

安定期と呼ばれる妊娠5ヶ月をとうに過ぎた、臨月間近での出来事でした。

5年も前のことで記憶もだいぶうすれていますが、同じような経験をして悩んでいる方や、身近でこのような経験をした方がいる方などに読んでもらえたらうれしいです。

死産とは?その原因は?

まずは死産の定義についてです。私は妊娠9ヶ月に入っていたので、子宮内胎児死亡(IUFD)後の死児の娩出の対象となりました。

日本の死産とは、「妊娠4か月(妊娠12週)以後における死児の出産」とされていますが、後期流産として扱われている生命徴候の有無に関わらない妊娠12週以降22週未満の児の分娩と、妊娠22週以降の子宮内胎児死亡(IUFD)後の死児の娩出があると考えてください。

引用元:NPO法人 SIDS家族の会 ホーム>病気について|死産について

また子宮内胎児死亡の原因は、4分の1が不明で、その他常位胎盤早期剥離や胎児形態異常、臍帯の異常などがあげられます。後にも書きますが、私は原因不明と言われています。

死産原因

引用元:NPO法人 SIDS家族の会 ホーム>病気について|死産について 佐藤昌司:日本の死産の疫学‐日本産科婦人科学会周産期登録データベースから. 産科と婦人科.75(4).413‐417.2008

妊婦健診は毎回問題なし

私は2011年初めに妊娠がわかったことをきっかけに、夫と籍を入れて一緒に暮らし始めました。

当時29歳。いわゆる「できちゃった結婚」でしたが、付き合いも長くちょうど同棲話が出ていた矢先だったので、お互いの両親も喜んでくれうれしかったです。

妊婦健診では毎回「順調ですね」と言われていました。安定期に入ると、妊娠しているのが嘘みたいに体調も気分も良くなって、旅行やライブに行ったりとアクティブに過ごしていました。

会社勤めもしていましたが、仕事量を減らすことなく残業もこなし、周りからも「元気だね〜」とよく言われるほどでした。

死産でも、子宮内胎児死亡(IUFD)の場合の症状についてですが、後期流産の時期には妊婦健診の超音波検査で診断されるまで無症状で経過することが一般的です。

引用元:NPO法人 SIDS家族の会 ホーム>病気について|死産について

妊娠9ヶ月のある日。胎動がない!

出産予定日が近づいた妊娠9ヶ月の頃、それまで通っていた家の近くの病院に紹介状を書いてもらって、実家近くの病院へ健診に行きました。

こちらでも診断結果は異常なし。

と、安心していた健診の2日後、いつもドカドカ蹴られていたお腹が、1日動かなかったんです。

胎動がないとはいっても、普段から「常に動いてる」わけではないので、

「いまは寝てるのかな?」とか、「私が歩いてたから気づかなかったのかな?」と思い、お腹をさすったり声をかけたりしましたが、翌朝になっても動く気配なし。

「赤ちゃん、どうしたんだろう・・・。ちょっと心配だから、念のためみてもらうか・・・。」

会社を休み病院へ行きました。

産婦人科医院ってどこも毎日混んでますよね。

予約を入れていない日だったので、かなり待つんだろうなぁと思っていましたが、受付に「昨日から胎動がない」と伝えると、受付の方の顔がこわばり、診察室の前で待つよう言われました。

「一刻も早く診察が必要」と判断されたのでしょう。待合室が混雑するなか、すぐに名前が呼ばれ診察室に入りました。

「赤ちゃんがお腹のなかで亡くなっています」

お腹をエコーでみてもらった結果、赤ちゃんの心拍が確認できず、

「赤ちゃんがお腹の中で亡くなっています」と言われました。

・・・えっ!!

さらに、「いつから胎動を感じなくなった?」と聞かれ、前日からと伝えると、

「あぁ、その時にすぐ受診したら助けられたかもしれないね」と。。。

ええええ??

「・・・私がすぐに病院に行かなかったから赤ちゃん死んじゃったの・・・??」と、大きなショックを受けました。

てかいまだに思うんですが、なんでそんな大事なこともっと大きな文字で、

胎動を感じなくなったらすぐに病院へ!!!」って母子手帳やらに書いてないんでしょうか?

そんな指導を受けた覚えもありません。

そもそも、胎動の有無をずっと監視する必要があるなら、素人の母親に判断させるのではなく、常に胎動を監視する装置を取り付けるとかしないとダメなんじゃ。。。

翌日から入院、陣痛促進剤投与、分娩

その後医師や看護師の方に慰めの言葉をかけられた気がしますが、あまり憶えていません。落ち込む間もなく告げられたのは、

明日入院して明後日には分娩しましょう」ということでした。

え? なに?? 明日?

てか分娩? 亡くなってるのに? 手術じゃないの??

と、かなりパニックになりましたが、お腹の中に亡くなった胎児が長い時間いるのは母体にとって危険なことなんだそうです。

また、妊娠12週以降の場合普通分娩で取り出す方法がとられると説明されました。まじかよ・・・。

各所への連絡と入院準備

入院に必要な書類等を渡され、その日は一旦家に帰宅。

夫にも帰って来てもらい、その日は両親や親戚中に連絡したり、計画してた結婚式場にキャンセルの連絡をしたり、職場の上司への報告や同僚への業務引き継ぎ連絡などに追われました。

ちなみに会社は労働基準法により、死産の場合も産後6週間は労働させてはならないためしばらく出社できません。

引き継ぎの準備は進めていたものの、産休に入るのはもう少し先の予定だったので、ドタバタと電話での引き継ぎになってしまい、同僚には迷惑をかけてしまいました。

入院→出産

そして次の日、入院するとすぐに子宮口を広げる処置がされました。ラミネリアという海藻の吸水作用を使って、子宮口を徐々に広げます。挿入時は痛みと不快感でいっぱいで、入れた後も異物が入っている感覚で気持ちが悪い。鈍い生理痛のような痛みも感じられます。

翌日は朝からラミネリアが追加され、子宮口がどのくらい開いているか数時間おきにチェック。陣痛室に移動しましたが、子宮口の開きも悪く陣痛が来る気配がないので、夕方から陣痛を促す膣錠が使われました。

膣剤は夜中まで3時間おきに入れられるんですが、これがハンパなく痛い。入れるたびに生理痛のような痛みがどんどん強くなります。夜中に子宮口をチェックして、まだ時間がかかりそうだったので膣錠はストップされましたが、夜中の1時頃から本格的な陣痛の波がやって来ました。激しい陣痛が来るも、子宮口が開かない・・・。その後朝方までひとり悶え苦しみました。

翌朝、子宮口全開になる8時頃まで痛みに耐え、医師到着と同時に痛みの波が来るたびに気を失いそうになりながら歩いて分娩室へ。

分娩台に乗ってからは壮絶すぎて記憶が途切れ途切れです。痛いからか悲しいからかずっと涙が止まらなかった。

2時間ほどで出産したようです。わかってはいましたが取り出した瞬間の赤ちゃんの泣き声はなく、ものすごい疲労感と虚無感だけが残りました。

1,500gの小さい赤ちゃん

出産後落ち着いた頃、助産師さんが私と夫のもとに取り出した赤ちゃんを連れて来てくれました。

1,500gとまだ小さい身体でしたが、心拍があるうちに取り出していれば十分助かる大きさ。

用意していたベビー服を着せ、たくさんのひまわりの花と赤ちゃんに宛てた手紙を添えて荼毘に付しました。

医師から死因について、へその緒が赤ちゃんの首に少し巻かれていたことが原因かもしれないが、正確には「死体解剖しなければわからない」と言われました。あまりに可哀想なので断りました。

普通分娩で亡くなった赤ちゃんを取り出すつらさ

さきほども書きましたが、妊娠12週以降の場合胎内で赤ちゃんが亡くなっていても、正常に生まれる赤ちゃんと同じように分娩で取り出します。

これ、ものすごい酷だと思いませんか?

しかも私がかかった病院では「無痛分娩はできない」と言われました。

つらく痛い思いをして取り出した赤ちゃんはもう息をしていないんですよ。

(※このときは余裕もなく他を検討できなかったのですが、無痛分娩を取り扱う病院では選択できるようです)

でもそれと同時に、長時間の陣痛と出産の痛みに耐えたことで、

生きて一緒に過ごすことのできなかった赤ちゃんと少しの間「寄り添えた」というか、赤ちゃんの死を自分の身体で「受け止められた」というか、うまく言えないんですが少しだけ気持ちの整理ができたような気がしたのも事実です。

死産を経験したお母さんに伝えたいこと

IMG_3460こんな経験をして、落ち込まないなんて無理です。しばらくは何もしないで思い切り泣いていいと思います。決して忘れることのできない出来事ですが、いつか気持ちの整理がつくときが来ると思います。

でもあまり「自分を責めないでほしい」です。

私も、「妊娠初期に引っ越しで無理したからだ」とか「旅行に行ったからだ」とか、妊娠中の自分の行動のせいだと考えて後悔と絶望感でいっぱいになりましたが、自分を責めても赤ちゃんは報われないでしょうし、自分も前に進めません。

子宮内胎児死亡は胎児側に原因があることが多いと聞きました。流産や死産を何度も繰り返すようでしたら不育症などの病気を疑う必要がありますが、治療することで克服ものぞめるようです。

また私の場合、2年後に自然に女の子を妊娠出産、そのまた2年後に男の子を出産しました。また同じ思いをするのでは、と不安でしたが超がつくほど健康な子たちです。臆病にならずに挑戦してよかったと思っています。

お母さんの周りの方に伝えたいこと

母親は周りの方が思ってる以上に傷ついています。気丈に振る舞っていても心と体はボロボロです。

できるだけ話しを聞いてあげて、つらかったね・・・と共感してあげてください。励ましのつもりでも、日が浅いうちに「次は」「次は」とあんまり言うのはプレッシャーになるので避けた方がいいと思います。

ちなみに私が一生忘れないであろう一言は、お見舞いに来た姑からの「うち(の家系)にはそういう(死産した)子はいないんだけどね・・・」の言葉。チクリと来ましたねー。(こっちの家系のせいってか!うちだってねーよ!)。いや、いつも思ったことをすぐに口にする方なんで、本当に「なんでかしら」という気持ちで行ったのかもしれないんですが、これは傷つきました。

こういう悪気のないなんでもない一言が、沈んでいる心をさらに傷つけてしまうこともあるので、気をつけるべきだと思います。

また死産届等の手続き書類の準備などは、できるだけ夫や近親者の方で手配してお母さんを休ませてあげてください。「死産」「死産」と書かれた何枚もの書類を眺めるのは苦痛になるので。

まとめ

つらつら書きましたが、出産するまでは誰にでもこのようなことが起こる可能性がある、ということを頭の隅においておき、異変を感じたらすぐに受診して欲しい、というのが私の一番伝えたいことです。迷ったら電話で相談でもいいです。

受診しても何も問題ないかもしれません。もしかしたら医師や看護師の方から「心配しすぎですよ」とたしなめられるかもしれません。

でも、それでいいと思います。出産するまでは何が起こってもおかしくないんです。一時の恥ずかしさで尊い命を救えるなら安いものです。

また、無痛分娩が選べるなど死産の方法も病院によって違うようなので、家族と相談してベストな方法を選んでくださいね。

以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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